長女の卒業と長男の進路選択

■長女の卒業と長男の進路選択 早いもので長女も先日卒業式を終え、4月には大学生になります。 物理・化学選択で二次試験ではかなり数学に傾斜した配点と、JKには胃もたれしそうな志望校・学部ではありましたが、何とか胃袋におさめ、合格できました。 高校生…

なぜ「受検」だったのか?あらためて考えてみる:その③

卒業研究レポート集から描く「東葛中生像」 アングリスト・成田論文が読み応えあり、読了に時間がかかっているため、今回は閑話休題ということで、東葛中生が3年時に課される卒業研究レポート(卒業論文)集を手がかりに、東葛中生の具体像に迫ってみたいと…

なぜ「受検」だったのか?あらためて考えてみる:その②

【補題の設定】 一口に「なぜ受検だったのか?」と言われても、以下のように「受検」というワードに含まれるものが多すぎて、どのような方向から切り込んで良いのかよくわからない面があります。 受検というワードに含まれる様々な側面 良い大学、その先の良…

なぜ「受検」だったのか?あらためて考えてみる:その①

長女が東葛中の門をくぐってからはや5年が過ぎ、今年4月には高校3年生になろうとしています。 この間、長女は東葛中の3年間と東葛高の2年間を経験し、全てをつぶさに見ることができているわけではありませんが、東葛中の授業や学校生活、そこに集まる生…

必ず目を通しておきたいおススメブログ(その2)

2年前、公立中高一貫校受検の情報が少なくてあれこれとネットを漁っていた時には心に響くブログをいくつか知っていたのですが、何度かご紹介したゆず母さんのブログに出会って以降、そちらに頼りきりでそれらのブログの場所を忘れてしまっていました。 でも…

読解力って何?(その3) シミュレーションからわかる事

前回は、様々な仮定の下で受検者の能力の散らばりと問題の種類に応じた正答率、その不確実性などに関する数量的な関係性を表すモデルの構築を行い、 模試偏差値70以上はかなり高い合格率になる 模試偏差値60から70未満については、合格率は偏差値によらず50%…

読解力って何?(その2):シミュレーションを用いた分析

【基礎的読解力調査における興味深い特徴】 前回、新井氏の著作「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」から、新井氏が実施した基礎的読解力調査における「イメージ同定問題」の能力値別正答率と、適性検査模試における模試偏差値と東葛中への合格率の関係と…

読解力って何? ー新井紀子氏の著作を読むー

先日、自宅近くの書店の一角にAI関連本のコーナーが設けられており、新井紀子氏の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」が平積みにされていました。 以前、ゆず母さんのブログでも触れられていた内容ですが、改めて本書を読んでみると、「東ロボくん」を通…

エッセイ・ポートフォリオについて

長女が受検を行った際、後から振り返って「やっておけばよかった」と考えたのがこの、「エッセイ・ポートフォリオ」という試みでした。 機関投資家や運用会社による運用の現場では、彼ら投資家が保有するポートフォリオ(保有する株式や債券等の集まり)全体の…

振り返り「長女との対話」編 その4

【本を通じた長女との対話】 長女も小学生高学年になってくるとなかなか親と会話を持たなくなってきます。 適性検査の勉強を見てやる時間はその意味で長女との対話を行う貴重な機会でした。学校や塾での出来事はなかなか話をしてくれない長女も、適性検査の…

振り返り「長女との対話」編 その3

【国語力は全ての基本】 東葛中受検に取り組まれる小学5〜6年生のお子様にとって最も基礎的な学力は何かと問われれば、それはやはり国語力だと考えます。 千葉県立中の適性検査で出題される理系総合問題は非常に難しく、お子さんたちはそんな問題をスラスラ…

デューイ「学校と社会」を読む その2

前回アメリカプラグマティズムの大家かつ偉大な教育者であり、戦後日本の教育改革に大きな影響を及ぼしているデューイについて、戦後の教育政策の大きな対立軸を形成してきた系統主義教育、経験主義教育とも絡めて紹介を行いました。 昨年の学習指導要領の改…

デューイ「学校と社会」を読んでみる

【デューイ「学校と社会」を読んでみる】 これまでいろいろと述べてきましたが、私は教育論について特に知見があるわけでもなんでもありません。そこでこれから何回かの記事では、教育論の古典とよばれるものについて近年の学習指導要領の改定や東葛中が目指…

振り返り「長女との対話」編 その2

【「対策で出来ることは半分」の意味】 最初に、「対策で出来ることは半分」という言葉の意味について私の考えを明確にしたいと思います。 まず、 千葉・東葛中適性検査では、一般的な私立中学入試よりも「ものの考え方や、身の周りにある社会との接点への関…

振り返り「長女との対話」編 その1

既に何度か触れさせていただいた「誉田進学塾」。 千葉市を本拠地としており、東葛地区から通うのは難しいのですが、千葉県適性検査指導にあたっての当進学塾の理念・哲学をとても尊敬しています。 そんな「誉田進学塾」のホームページで以下のような文章に…

東葛中高の六年間に望むこと

東葛中に入ったは良いが、果たしてその効果はどうなのか? 教科によっては教え方が独特(ある意味のんびり)で、高校受験に向けて一年生からバリバリ勉強している公立中、大学受験を見据えて先取り学習を行っている有名私立中の子達に大きく差をつけられてしま…

弱点ノートの集計結果(適性検査及び長女の弱点の傾向)

以下は、昨年度受検の際に長女と作った弱点ノートを集計したものです。 弱点ノートとは、 「適性検査理系総合問題において長女が解けなかった問題で、解答を見ても理解できなかったものを集めたもの(県立千葉、東葛中についてはできる出来ないに関わらず分類…

行程録 その5

最後に、二次検査でようやく登場となる、国語について。 【継続的な取り組みー作文、漢字、読書】 国語に関して長女が継続的に取り組んでいたのは漢字、作文、そして読書でした。 漢字に関しては夏休みから毎朝起きがけに20分程度、計算問題と漢字の書き取り…

行程録 その4

これまで、理系総合科目を中心とした一次検査対策を中心にご紹介して来ましたが、ここでは文系総合科目の一次検査対策についてご紹介します。 【文系総合科目対策の概要】 文系総合科目では新聞やニュースで目にする時事問題や、学校で直面するような課題解…

行程録 その3

ここでは、先にあげた問題集について、その活用方法をご紹介します。 適性検査の過去問から45題を精選した上で、一問一問丁寧に解説してあり、独習に適している(無料ビデオ講座を見ることもできます)他、適性検査過去問演習の初級者にはちょうど良い難易度で…

行程録 その2

【初めは歯が立たない過去問題集】 長女の通っていた塾では、夏休みから全国の適性検査過去問題集(銀本) http://www.mikuni-webshop.com/smartphone/detail.html?id=000000000710&category_code=ct57&sort=order&page=1 を解くことが解禁されます(秋から過去…

行程録

みなさんのご参考になるかどうか分かりませんが、2017年度適性検査に向けた長女の歩みをご紹介します。 【塾選び】 長女は小学四年生の冬期講習で初めて塾通いを経験し、小学五年生から東葛中受験コースに通い始めました。 柏駅近くに校舎を構えるその塾は2…

適性検査について

【努力が報われない?努力は必要ない?】 東葛中入学には避けて通れない「適性検査」。 私立中学受験と異なり、 ・暗記、先取り学習を必要とせず思考力が問われる。 ・記述問題が多い といった特徴を持つと言われています。 全国の適性検査の中でも千葉県の…

必ず目を通しておきたいオススメBlog(その1)

東葛中受検を行うにあたり、必ず目を通しておいていただきたいオススメ ブログの一つ目が以下です。 whiteboard16.hateblo.jp お子様が東葛中(第一期生)に通っていらっしゃる「ユズ母」さんによるブログ。14のテーマ別記事と、その後付け加えられた6つ…

ブログの趣旨(東葛中受検情報の共有)

すっかり春めいてきた今日この頃、桜も月末から4月第一週にかけてが満開期間とのこと。 昨年度は東葛中合格に向けてひた走ってきた長女。 80名の入学者名簿の末席近くになんとか名前を連ねることが叶い、掛け値なしにグータラな時間を過ごせる喜びを満喫…