行程録 その2

【初めは歯が立たない過去問題集】

長女の通っていた塾では、夏休みから全国の適性検査過去問題集(銀本)

http://www.mikuni-webshop.com/smartphone/detail.html?id=000000000710&category_code=ct57&sort=order&page=1

を解くことが解禁されます(秋から過去問題演習があるため、千葉中・東葛中を除く)。

長女も解禁と同時に銀本を解き始めましたが、特に理系総合問題(適性検査1-2)に関して最初は全く歯が立たず、塾の自習室から泣いて帰ってきたこともあります。

 

【初めての過去問、向き合い方】

上記のような状態の中でまず最初に努めたことは、長女に展望を与え、無力感を取り除いてやることでした。

知識の積み重ねや特殊算の解法を一通りマスターすることが成果に直結しにくい適性検査において、お子さんはどうしても「頭の良さ」のようなものを意識しがちです。

そして過去問が解けないと、それは自分の頭が悪いからだと悲観的に捉え、無力感に囚われてしまいます。

そのような時には、以下のような言葉を何度でもお子さんに投げかけてあげてください。

 

・質(頭の良さ)は閾値を超える量の訓練を経て量が転換したものであること。

・お子さんは今、ようやくその訓練に取り組もうとしているところであり、 現段階で効果が出ないのはむしろ当たり前であること。

・それでもこの夏しっかりと量の訓練をこなし、山を登りきることができれば、秋口には素晴らしい展望が開けること。

 

閾値を超える量の訓練をできなかった人、する気もなかった人ほど、「天才」、「才能」という言葉を安易に持ち出し、「秀才」という言葉を使って量の訓練に挑むお子さんを暗に馬鹿にしようとします。

そんな言葉は聞くに値しない雑音です。

「努力は必ず報われる。」親御さん自身が強く胸に刻み込んで、お子さんの気持ちを支えてあげてください。

 

【過去問への取り組みかた】

過去問は最良の適性検査対策の一つであることは疑いがありません。長女は2017年度受検用の銀本を全て解き、間違えた問題は一次検査までに何度も解き直しをしました(この弱点ノートについては後ほど触れます)。

但し銀本には以下のような欠点があります。

・解説がなく、独習に不向きなこと

・全国の適性検査を網羅しているが、解く順番を間違えると、お子さんの自信を必要以上に奪うことになること。

銀本には解答が付いていますが、そこに至る筋道を示す解説がありません。よって間違えた問題で解答を見ても解き方がわからない場合には、そこで時間をかけずに付箋をつけておいてもらい、後日私が弱点ノート(ルーズリーフ)への問題のコピーの貼り付けと長女への解説を行いました。

弱点ノートは長女が間違えた問題を分類しながらそのコピーをルーズリーフホルダーに貯めて行きます。この分類作業を通じて長女の弱点が判り、その後の重点的演習の際の資料にもなりました。

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 次に銀本を解く順番ですが、大抵の塾では秋口以降、千葉県の過去問を用いた過去問演習を行いますので千葉県の問題は飛ばします。

それから東京都、神奈川県、京都府の問題も、この時期には難しくてお子様の自信を無駄に削いでしまう恐れがあるので後回しにします。

長女は初めて過去問に取り組み始めた際、いきなり東京都の問題から始めてしまったため、歯が立たず、余計に自信を削ぐ結果となってしまいました。

東京都の一貫校は共通問題と各学校の独自問題の組み合わせになりますが、独自問題については学校によってかなり傾向が違ってきます。

これはあくまで個人的な感想ですが、小石川、大泉などはトリッキーな問題や無駄に難しい問題も含まれており、あまりお勧めしません。逆に両国、武蔵などは良問が多いと感じました。また、三鷹は泥臭くコツコツと調べて行く問題が出ることが多いように感じます。

長女は朝起きてからの2時間程度と、塾の自習室に場所を移してからの2時間程度を過去問演習に当てていたようです。

 

【その他の独習用問題集】

過去問題演習以外の時間では、詳細な解説がついた問題集を用いて独習を行いました。

ここでは、使った問題集をざっとあげ、その具体的な使い方について次回以降補足させていただきます。

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