2018-01-01から1年間の記事一覧

必ず目を通しておきたいおススメブログ(その2)

2年前、公立中高一貫校受検の情報が少なくてあれこれとネットを漁っていた時には心に響くブログをいくつか知っていたのですが、何度かご紹介したゆず母さんのブログに出会って以降、そちらに頼りきりでそれらのブログの場所を忘れてしまっていました。 でも…

読解力って何?(その3) シミュレーションからわかる事

前回は、様々な仮定の下で受検者の能力の散らばりと問題の種類に応じた正答率、その不確実性などに関する数量的な関係性を表すモデルの構築を行い、 模試偏差値70以上はかなり高い合格率になる 模試偏差値60から70未満については、合格率は偏差値によらず50%…

読解力って何?(その2):シミュレーションを用いた分析

【基礎的読解力調査における興味深い特徴】 前回、新井氏の著作「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」から、新井氏が実施した基礎的読解力調査における「イメージ同定問題」の能力値別正答率と、適性検査模試における模試偏差値と東葛中への合格率の関係と…

読解力って何? ー新井紀子氏の著作を読むー

先日、自宅近くの書店の一角にAI関連本のコーナーが設けられており、新井紀子氏の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」が平積みにされていました。 以前、ゆず母さんのブログでも触れられていた内容ですが、改めて本書を読んでみると、「東ロボくん」を通…

エッセイ・ポートフォリオについて

長女が受検を行った際、後から振り返って「やっておけばよかった」と考えたのがこの、「エッセイ・ポートフォリオ」という試みでした。 機関投資家や運用会社による運用の現場では、彼ら投資家が保有するポートフォリオ(保有する株式や債券等の集まり)全体の…

振り返り「長女との対話」編 その4

【本を通じた長女との対話】 長女も小学生高学年になってくるとなかなか親と会話を持たなくなってきます。 適性検査の勉強を見てやる時間はその意味で長女との対話を行う貴重な機会でした。学校や塾での出来事はなかなか話をしてくれない長女も、適性検査の…

振り返り「長女との対話」編 その3

【国語力は全ての基本】 東葛中受検に取り組まれる小学5〜6年生のお子様にとって最も基礎的な学力は何かと問われれば、それはやはり国語力だと考えます。 千葉県立中の適性検査で出題される理系総合問題は非常に難しく、お子さんたちはそんな問題をスラスラ…

デューイ「学校と社会」を読む その2

前回アメリカプラグマティズムの大家かつ偉大な教育者であり、戦後日本の教育改革に大きな影響を及ぼしているデューイについて、戦後の教育政策の大きな対立軸を形成してきた系統主義教育、経験主義教育とも絡めて紹介を行いました。 昨年の学習指導要領の改…

デューイ「学校と社会」を読んでみる

【デューイ「学校と社会」を読んでみる】 これまでいろいろと述べてきましたが、私は教育論について特に知見があるわけでもなんでもありません。そこでこれから何回かの記事では、教育論の古典とよばれるものについて近年の学習指導要領の改定や東葛中が目指…

振り返り「長女との対話」編 その2

【「対策で出来ることは半分」の意味】 最初に、「対策で出来ることは半分」という言葉の意味について私の考えを明確にしたいと思います。 まず、 千葉・東葛中適性検査では、一般的な私立中学入試よりも「ものの考え方や、身の周りにある社会との接点への関…

振り返り「長女との対話」編 その1

既に何度か触れさせていただいた「誉田進学塾」。 千葉市を本拠地としており、東葛地区から通うのは難しいのですが、千葉県適性検査指導にあたっての当進学塾の理念・哲学をとても尊敬しています。 そんな「誉田進学塾」のホームページで以下のような文章に…